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飯盒の特徴
前項で飯盒の基礎知識について書きましたが「飯盒の形のなぜ」について詳細は書きませんでした。この奇妙な形の飯盒は兵式飯盒ですから、戦地での飯炊きに使用したのが始まりとされています。
丸形(筒状)の飯盒もありますが、これは少数のようです。上から見るとアイマスクのような奇妙な形をしているわけですが、焚火などでは飯盒に火が均等にあたらないことがあり、炊飯にはこの形が大きな役割を果たすようになっているのです。
それはこうした焚火の不安定な火力でも対流することで米に均等に熱が回るようにしていることで、実際、焚火で釜や鍋で炊くのは難しいのですが、この兵式飯盒なら案外簡単に炊けるようになっています。
逆に釜や鍋はコンロがあれば簡単に炊けますが、兵式飯盒をコンロで炊くのはあまり理にかなっていないようです。
形については携帯性もポイントです。これは腰に下げたとき体にフィットするようになっている点で、戦時中は一人一つの飯盒を腰に下げて移動していたとされています。
また、大量に運ぶ時などでも効率的に並べることができ、ぶつかり合わないように設計されているという話もあります。持ってみるとわかりますが、あの形は片手でも持ちやすく、確かに丸形より使い勝手が良いように感じると思います。
キャンプではインスタント食品の調理にも適しています。即席ラーメンを煮る、レトルトカレーを温める等には最適で、即席ラーメンの水の量500mlは、飯盒に入れると深さは3cm弱で、麺は半分に割って入れます。つまり現代でも愛用される理由がちゃんとあるということです。
飯盒を使ったごはんの炊き方