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飯盒の基礎知識
「飯盒」と書いてあっても案外読めないかもしれませんが「はんごう」と言われればわかると思います。
飯盒(はんごう)は、今でもキャンプや登山など野外における調理ではお馴染みの携帯用調理器具です。特に日本では炊飯に使われていますが、飯盒で飯を炊く時は「炊飯」ではなく「炊爨(すいさん)」と言うのも特徴的です。
そもそも「盒」という字は合わせ蓋のついた容器のことを意味していますが、飯盒はアルミ製で、「兵式」飯盒と呼ばれているお馴染みのものは、「キドニー(腎臓)型」の扁平な形をしています。
これも特徴なのですが、これは各国の軍用飯盒に見られる定番の形で、日本でも日本陸軍制式となっていました。
この形状が採用された理由にはいろいろな説があります。旧軍標準では米2合で一食とされていますが、掛子(かけご)と呼ばれる中蓋は、すり切り1杯が2合の容量になっており、外蓋1杯の水で2合の飯が丁度炊けるようになっています。
ちなみに外蓋すり切り1杯なら3合の米を量ることも可能です。また、胴体(本体)には2合と4合で米を炊く時の水の量を示す刻みが入っていて、最大1回で4合の飯を炊くこともできます。
ワイヤー製の取っ手は携行用・調理時の吊り下げ用ということで、他にも湯を沸かしたり、スープ料理を作ることもできます。
飯盒を使ったごはんの炊き方